退院。。

2004年9月
 退院の日、私は仕事を休んで母を迎えに行った。母は早々に着替えてとても明るい表情をしていた。
しかし、喜んでばかりはいられなかった。家には、父と兄しかいない。兄は仕事があるし、母の世話は、母より高齢の父がすることになる。特に食事が心配であった。
 しかし、とにかく母は喜んで、主治医が来ると、着替えた服装のままいたずっらこのような笑顔をしてベッドに横になった。その時の母の嬉しそうな様子を私は忘れない。
 ジェムザールの投与は2週間に一回と決まった。
 通院の送り迎えは叔母夫婦が引き受けてくれた。