花。。

2004年7月
 母は花が好きだった。部屋や玄関によく花を飾っていた。
 6月だったか、、7月だったか、、母は畑に座り込んで花を植えていた。。
 足が悪かったため、しゃがめなかった母は、地べたに座りこんでいた。近所の人に花の株をもらったらしかった。その時の母の姿が元気に働く最後の姿だった。(働いていると言えるかあやしいが。。)
その次は、黄疸が出た母を病院につれていくために迎えに行った時だった。
 屋根を直した次の日で、床にすすが落ちて母はそれを掃いていた。はいていたキュロットスカートがずり落ちて、下着が半分見えていた。母はその時すでにかなり痩せていたのだ。
その後普段着で、働く母を見ていない。もう見ることはない。
 母が亡くなったのは、寿命だと思う。それは、私たちにはどうしようもないことだとも思う。
 しかし、、やはり、、整理しきれない思いが心の底から湧き出て。。あふれる。。