東京のおじさん。。。☆

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【バイソン…本文と全く関係なし】

今、家の子供たちにとって東京のおじさんは“弟”だが。。。
私にとって子供の頃の“東京のおじさん”は父の兄だった。。。
父が生まれる前に父の父、つまり私の祖父が亡くなって。。。
その後、実家はかなりごたごたしたらしい。。。

詳しいことはわからないが。。。
なぜ、長男である伯父が実家を出たのか。。。
なぜ、実家の家の一部が不自然に切り離されてコンクリートの基礎がむき出しになっていたのか。。。

子供の頃から、少しずつ母から聞かされて。。。
少しは知っているつもりだ。。。

父の生い立ちを綴れば。。。。
実家の浮き沈みについて、伯父伯母を含めた3兄弟の生涯も含めて。。。
私の知っていることだけでも、、小説のひとつも書けるような気がする。。。

で。。私の知っている伯父は。。。
何かにつけて、時々電話をしてきて。。。
父と他愛無い話をしていた。。。
大抵、最初に母が電話に出るが、、
「なら、父さんと代わるちゃ。。」と父と代わるのがいつものパターンだった。。。
で、母は必ず
「『代わらなくていいよ、いいよ』って言うけど、父ちゃんとしゃべりたくて
電話してきとらいから。。。」と言って笑うのだ。。。

天気の話だったり、近所の話だったり。。。。
しばらくし話して電話を切る。。。

東京の伯父さんは毎年夏に従兄弟を連れて実家に来て4,5日滞在していくのが恒例になっていた。。。

晩年、癌を患い。。伯父さんは最後の望みで、亡くなる年の夏に実家に一週間ほど滞在した。。。
「生まれ故郷でゆっくりしたい。。」というのが希望だったと聞いている。。。

母によると、どこかに出かけるでもなく部屋からじーっと外の景色を眺めて過ごしていたらしい。。。

伯父さんはそうやって人生の幕を閉じる準備をしたのだと思う。。。

私にとっては東京の伯父さんだったけど。。。。
もし、実家の祖父が普通に人生を全うして父の兄弟が普通に両親のもとで成長できていたら。。。

伯父は実家の村で普通に暮らしていて。。。
父や伯母の人生も違っていたのかも知れないと。。。。思ったりする。。。